論文ID: 10626
【目的】急性脳主幹動脈閉塞疑い症例を,経皮的脳血栓回収術施設に搬送するstroke bypass を 東京都に導入する方法を検討した.【方法】代表的な8 つのprehospital stroke scale(以下,スケール), 東京消防庁救急活動基準(以下,東消基準),脳卒中病院前救護のプロトコールPrehospital Stroke Life Suppor(t PSLS)を分析しstroke bypassの方法を考察した.【結果】各種スケール,東消基準とPSLSの 分析で,東京都ではPSLS に近い病院前救護活動が行われており,いくつかのスケールをつけるに 足る情報を収集していた.【考察・結語】現行の東消活動基準ですでにstroke bypass に必要な患者情報 を収集しており,救急隊の疾病観察カードをアプリケーション化し自動的にstroke bypass の対象と なる患者か判断する方法を考案した.