脳卒中
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脳卒中センター空白二次医療圏の救急指定病院における door-in door-out時間(DIDO時間)の検証
佐藤 誠小笠原 暢宏
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論文ID: 10919

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抄録

【背景および目的】当地域は全国でも稀な一次脳卒中センター(PSC)空白二次医療圏である.当院のような初療施設においては,病院到着から転院搬送開始までの時間(door-in door-out time: DIDO時間)をなるべく短縮することが求められるが,本邦におけるDIDO時間に関する報告はこれまでほとんどない.当地における現状を明らかにするため,後ろ向き調査を行った.【方法】2018年4月~2021年2月に当院救急外来でICAまたはM1閉塞を伴う脳梗塞と診断された25症例のうち,緊急転院搬送となった7症例のDIDO時間を算出し検証した.【結果】DIDO時間の中央値は140分(97~180分)であった.【結論】血栓回収治療へのアクセスを改善するためには,二次医療圏を超えた情報共有・協力体制が必要となる.

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