脳卒中
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がんと脳卒中を合併する症例の治療者側の意識と診療実態に関する全国調査
河野 浩之平野 照之高野 利実辻 哲也成田 善孝藤本 茂塩川 芳昭
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論文ID: 10945

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抄録

【背景および目的】全国の脳卒中診療施設,がん診療施設における,がんと脳卒中の合併例の治療者側の意識と診療実態を明らかにする.【方法】1次脳卒中センター(脳卒中診療側,974施設),がん診療連携拠点病院または日本臨床腫瘍学会研修施設(がん診療側,584施設)に対し,webアンケート調査を実施した.【結果】回答率は,脳卒中診療側 54.9%(535/974),がん診療側 18.8%(110/584)であった.回答施設のほとんどで,がんと脳卒中の合併例の診療を行っていた(脳卒中診療側 95.5%,がん診療側 93.6%).脳卒中診療側では,92.9%の施設でがん患者が脳卒中を発症したときに速やかに相談を受け,がん診療側では,全施設で脳卒中担当科に速やかに連絡しすぐに対応してもらえると回答していた.【結論】がんと脳卒中の合併例の診療は単一診療科で解決困難な課題であり,がん診療医と脳卒中診療医の協力が必要である.

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