脳卒中
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推奨用量の直接作用型経口抗凝固薬内服中に発症した脳梗塞の臨床的特徴
西井 陽亮田中 瑛次郎濱中 正嗣山田 丈弘岸谷 融沼 宗一郎福永 大幹永金 義成
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キーワード: DOAC, NVAF, recommended dose, adherence
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11053

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抄録

【背景および目的】直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)内服中に発症する脳梗塞では,低用量選択や服薬アドヒアランス不良が指摘されている.一方,推奨用量かつ服薬アドヒアランス良好(適正強度)例は十分に検討されていないため,本研究ではその原因を明らかにすることを目的に行った.【方法】2014年4月から2020年3月に入院した発症7日以内の脳梗塞連続2,186例から,非弁膜症性心房細動(NVAF)を有し,適正強度のDOAC内服中に発症した64例(適正強度群)を抽出した.抗凝固薬未治療のNVAF患者397例(抗凝固薬なし群)を対照にNVAF以外の塞栓源性疾患を比較した.【結果】適正強度群は,抗凝固薬なし群に比して,NVAF以外の塞栓源性疾患の合併が有意に多かった(40.6% vs 18.6%,p=0.0002).【結論】適正強度のDOAC内服下で発症する脳梗塞では,NVAF以外の塞栓源が発症に関与する場合がある.

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© 2022 日本脳卒中学会

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