脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

脳底動脈先端部巨大血栓化動脈瘤に対して血管内治療によるflow alterationが奏功した1例
前田 祐吾 大庭 信二磯部 尚幸伊藤 陽子大西 俊平
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11054

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

症例は86歳女性,右上下肢麻痺と複視を主訴に来院し,MRIで脳底動脈先端部に25.1 mm大の血栓化動脈瘤を認めた.椎骨動脈は右優位であり,右椎骨動脈でのバルーン閉塞試験(balloon occlusion test: BOT)で虚血耐性を確認した後に,右椎骨動脈閉塞術を施行した.術後,右上下肢麻痺および複視は次第に軽快し,MRIで瘤内の血流信号の消失と周辺浮腫の改善を認めた.脳底動脈先端部巨大血栓化動脈瘤に対し,血行動態の慎重な検討を行うことで,血管内治療によるflow alterationは有用な治療法となり得る.

著者関連情報
© 2022 日本脳卒中学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
feedback
Top