脳卒中
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吹田スコア(10年間の冠動脈疾患発症リスク)に基づく循環器内科医の介入が急性期脳梗塞患者の生活習慣と発症1年以内の脳卒中再発に及ぼす影響
宮本 欣倫 福嶋 朋子寺澤 由佳
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11287

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抄録

【背景と目的】脳梗塞後の再発予防と心血管疾患予防は重要であるが,循環器内科医介入効果は不明である.【方法】初発脳梗塞患者1757例を対象に,入院時に吹田スコアを用いた10年間の冠動脈疾患発症リスク(CAD発症リスク)を評価した.リスクに基づき看護師が患者指導を行い,希望する患者には循環器内科医が診察および生活習慣指導を実施した.循環器内科介入群と非介入群に分け,脳梗塞発症3カ月後の生活習慣変容と,発症1年以内の脳卒中再発率について比較した.【結果】介入群は「再発予防・運動習慣・減塩・服薬遵守」で有意に良好な生活習慣変容を示し,禁煙では差がなかった.発症1年以内の脳卒中再発は非介入群に比べて介入群で有意に低かった.【結論】循環器内科医によるCAD発症リスクに対する専門的介入は,退院後の生活習慣の改善と発症1年以内の脳卒中再発の抑制に有用である可能性が示唆された.

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© 2024 日本脳卒中学会

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