脳卒中
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Non-bifurcating cervical carotid arteryを伴う症候性頚動脈狭窄に対してCEAを施行した一例
松原 麻央樹 松永 越升齋藤 雄三高田 能行関原 嘉信石井 則宏
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11290

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抄録

Non-bifurcating cervical carotid artery(NBCCA)は総頚動脈が頚部での分岐を持たず,本来外頚動脈本幹より分岐する緒血管が総頚動脈から直接分岐するanomalyの一つである.我々は,NBCCAを伴う症候性頚動脈狭窄に対してCEAを施行した稀な症例を経験した.術後,一過性の耳下腺痛であるfirst bite syndromeや一過性の嗄声,嚥下障害を来した.NBCCAに対するCEAは,剝離を要する血管が通常のCEAと比べて多いことや神経解剖が複雑になりやすいことから神経障害などのリスクも高くなる.通常の頚動脈狭窄症の場合よりも入念な術前評価および症例に応じた治療法の選択が必要である.

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