論文ID: 11394
【背景および目的】A Randomized Trial of Unruptured Brain Arteriovenous Malformations試験後の脳動静脈奇形(brain arteriovenous malformation:bAVM)の層別化個別化治療の妥当性を検証した.【方法】2015~2022年に当院で管理した108例(非出血37,出血71)を対象に出血の有無とSpetzler-Martin Gradeで層別化し,追跡期間(中央値84カ月)の死亡と症候性脳卒中の年間イベント発生率を後方視的に解析した.【結果】78例(72.2%)に介入(手術,定位放射線,血管内治療)し,神経後遺症を伴う合併症は0%であった.年間イベント発生率は非出血群:Grade 1,2で0.9%,3で2.8%,4,5で4.3%,出血群:1,2で0%,3で3.8%,4,5で1.7%,各群内でGrade間の統計学的差はなかった(非出血群P=0.53,出血群P=0.21).【結論】低Gradeへの外科的切除,中高Gradeへの機能評価に基づく複合治療により各群で良好にイベントを抑制した.