脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
5.Japan Stroke Scaleの有用性について
HSS,BIと比較して
西村 裕之立花 久大厳本 靖道杉田 實
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 21 巻 4 号 p. 430-435

詳細
抄録
Japan Stroke Scale(JSS)の有用性を検討する目的で,急性期脳梗塞患者においてJSS,Hemispheric Stroke Scale(HSS),Barthel Index(BI)を用いて経時的に重症度を評価し,各スコアを比較検討した.対象は発症後3日以内の虚血性脳血管障害患者47例で,各重症度判定は治療前,治療開始1,3,7,14,28日後に行った.JSSはHSSと正の,BIとは負の有意な相関関係にあった.各スコアはJSSでは3日目に,HSSでは7日目に,BIでは3日目に有意な変動がみられた.非塞栓症患者36例はアルガトロバンもしくはオザグレルによる治療を受け,両群とも経時的に有意なスコアの変動がみられた.いずれの群でもJSSの方がHSSより早期にスコアの変動がみられた.JSSはHSSに比し神経学的症候の変動をより鋭敏に反映する可能性があり,経過観察,治療効果を判定するうえでより有用であることが示唆された.
著者関連情報
© 一般社団法人 日本脳卒中学会
前の記事 次の記事
feedback
Top