脳卒中
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頸部頸動脈病変に対する血管内治療の変遷
寺田 友昭津浦 光晴松本 博之増尾 修津本 智幸山家 弘雄板倉 徹
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2002 年 24 巻 4 号 p. 434-440

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抄録
1991年から2002年1月まで頸部内頸動脈狭窄症164例,168病変(PTA66病変,ステント留置102病変)に対し血管内治療を行った.PTA群66病変では手技に伴う合併症は3%(minor)と少なかったが,再狭窄を36%に認めた.ステント群全体では,mortality1%(nonstroke),morbidity4%(major1%,transient3%)であったが,morbidityの75%は初期15例のプロテクションを行わなかった症例で発生した.プロテクション手技が確立してからの87病変では,morbidity1%(transient),mortality1%(non-stroke)と良好な結果を得ている.治療を要した再狭窄は2例に認められ,再度の血管形成術で良好な拡張を得た.長期成績は不明であるが,治療成績からは当科での血栓内膜剥離術の成績と比べても遜色はないと思われる.頸動脈に対するステント治療は,治療を安全に行うためのデバイスがようやく臨床使用可能になり,術者自身の技術もlearning curveを超え,ようやく血栓内膜剥離術とのrandomized control studyの土台ができあがったものと思われる.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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