2024 年 22 巻 2 号 p. 31-39
令和6年能登半島地震災害では,被害の甚大であった奥能登地域の3市町(珠洲市,輪島市,能登町)の小中学校を対象として,文部科学省緊急スクールカウンセラー(国派遣SC)が派遣され支援活動を行った.本支援活動では,文部科学省,石川県教育委員会,日本臨床心理士会・日本公認心理師協会合同災害支援委員会,石川県臨床心理士会の4団体が協働した.本稿では,国派遣SC指導までの経緯,発災後の時期に応じた心理支援について,支援体制作りと被災地の学校における心理的支援活動を紹介した.支援における課題と展望を,(1)緊急派遣SCの派遣体制,(2)学校の危機事態における支援調整,(3)中長期の支援体制の観点から考察した.