東日本大震災による福島県の原子力災害では原発周辺に避難指示が出され住民が全国に避難した.震災8年半後の時点で避難生活を続ける人(避難者),避難生活を終え自宅に戻った人(帰還者),避難しなかった人(避難未経験者)を対象にストレスや不安,支援を受けたことへの認知,メディアの認識と影響について明らかにすることを目的にweb調査を行った(N=1,104).避難者と帰還者のK6のハイリスク率(13点以上)はそれぞれ16.9%,15.1%であり未経験者(9.9%)と比較して有意に高かった.問題・不安(10項目)の因子分析の結果,「生活不安」と「子孫や放射線に関する不安」の2因子が抽出された.同様に支援への認知(9項目)では「直接的なサポート」と情報提供等のメディアを通じた間接的な支援の「メディアを通じたサポート」の2因子に分かれた.専門家等がメディアを通じ情報やメッセージを伝えることで支援につながる可能性について考察した.