トラウマティック・ストレス
Online ISSN : 2759-811X
Print ISSN : 1348-0944
資料
トラウマインフォームドケアに対する態度と主体価値との関連についての検討
小西 優歌, 浅岡 紘季, 飯田 真子, 澤田 宇多子, 河嶌 讓, 池田 美樹, 宮本 有紀, 小井土 雄一, 西 大輔
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 23 巻 2 号 p. 79-89

詳細
抄録

本研究の目的は,医療従事者の重視する主体価値と,トラウマインフォームドケア(TIC)に対する態度の関連を検討することである.災害派遣医療チーム・災害派遣精神医療チームに登録している医療従事者71名を対象に,Schwartzの理論に基づく主体価値11項目の重要度と,TICに対する態度尺度(ARTIC)の得点を測定した.主体価値の項目を独立変数に,ARTICの得点を従属変数においた回帰分析の結果,「社会をよくすること」と「積極的に挑戦すること」の項目の重要度がARTICの得点と有意な正の関連を示した.これにより,支援者の前向きなTICの受け入れ・実践や,組織・現場における効果的なTICの普及のためには,これらの価値を重視する支援者を組織のTIC実践における中心的な存在として働きかけていくことや,この2項目とTICの重要性・必要性とのつながりを踏まえた教育やトレーニングを実施していくことが効果的であると考えられた.

著者関連情報
© 一般社団法人 日本トラウマティック・ストレス学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事
feedback
Top