ウイルス
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特集 ヘルペスウイルス(HHV1-8)のウイルス学
ヒトヘルペスウイルス6とヒトヘルペスウイルス7(HHV-6, HHV-7)
湯 華民定岡 知彦森 康子
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2010 年 60 巻 2 号 p. 221-236

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抄録

 ヒトヘルペスウイルス6(human herpesvirus 6 : HHV-6)は,小児期のポピュラーな疾患のひとつである突発性発疹の原因ウイルスであり,90%以上の成人の体内に潜伏感染している.近年は,移植後患者におけるHHV-6再活性化による脳炎が問題となっている.また,HHV-6と薬剤過敏症症候群との関連性も示唆されている.
 ヒトヘルペスウイルス7(human herpesvirus 7 : HHV-7)は,健康成人の末梢血単核球から分離されたウイルスであり,HHV-6感染後の突発性発疹を引き起こすことが知られている.両者は,βヘルペスウイルス亜科に属する近縁なウイルスであり,主にT細胞において感染増殖し,子孫ウイルスを形成する.

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© 2010 日本ウイルス学会
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