ウイルス
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総説
インフルエンザウイルスの抗原変異とバイオインフォマティクス
伊藤 公人
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2011 年 61 巻 1 号 p. 3-14

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抄録

 毎年世界中で季節性インフルエンザが流行し,高熱,急性肺炎等の重篤な疾病を引き起こしている.インフルエンザの予防にはワクチン接種が有効であるが,人の免疫圧による選択淘汰を受け,ウイルスの抗原性が変化し続けるため,流行しているウイルスの抗原性に合わせてワクチン株を更新しなければならない.本総説では,最新の知見を含め,バイオインフォマティクスをワクチン株選定や抗原変異予測に活用する研究事例を概説する.

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© 2011 日本ウイルス学会
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