VIRUS
Online ISSN : 1884-3425
日本脳炎ウイールスの赤血球凝集反応 (第1報)
波多野 基一
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1952 年 2 巻 3 号 p. 187-194

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抄録

(1) 日本脳炎ウィールスの新分離株 (計6株) は一定の条件下で孵化後24時間から3-4週迄の鶏雛血球を凝集させる.
(2) 抽出された血球凝集素は易熱性であるが, 3,000 r.p.m. 20分遠沈上清として4℃保存で殆ど10,000 r.p.m. 60-90分遠沈上清と同じ程度安定に存し必ずしも高速遠心を必要としない.
(3) 感染力を有するウィールス粒子と血球凝集素の関係につき吸收, Seitz濾過, 超遠心法, 不活化試験, メタノール精製法等で検討したが, 血球凝集素対LD50比の如きものに一定の関係は見出せず, 血球凝集素は少くもウィールス粒子自身ではない事をほぼ推定出来た.
(猶本報告の要旨は昭和26年11月第5回日本細菌学会関東支部総会に於て報告した。)
終りに貴重なウイールス株の御分与を忝うした予防衛生研究所安東清博士の御好意を深謝する。
更に川喜田教授の御指導御鞭撻に謝意を表する。

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