動物の循環器
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心房細動牛における血漿中心房性ナトリウム利尿ペプチド濃度の変化
竹村 直行小山 秀一左向 敏紀安藤 研司本好 茂一丸茂 文昭
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1989 年 22 巻 22 号 p. 1-6

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抄録
ウシにおいて心房細動および除細動時の血漿中ANP濃度を比較した。その結果,心房細動時の血漿中ANP濃度は118.0±44.0(SD)pg/ml(n=5)で,対照(43.4±5.28pg/ml,n=12)と比較して有意に高値を示した(p<0.05)。硫酸キニジンの経口投与によって除細動に成功した時の血漿中ANP濃度は有意に減少し,対象群とほぼ同じ値を示した。また,血漿中ANPは,心房細動時,除細動後の両者においてα-ANPとして存在し,分子型の変化は認められなかった。
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© 日本獣医循環器学会
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