宮崎大学農学部
北里大学獣医学部
九州東海大学農学部
鹿児島大学農学部
宮崎大学農学部
1996 年 29 巻 2 号 p. 85-90
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心大血管奇形のウシ451例中5例(1.1%)に心臓逸所を認めた。5例中4例は頸部心臓逸所,1例は胸部心臓逸所であった。頸部逸所心のうち3例の心膜は頸部の皮下を前方へ伸び,その前端は後頭骨,下顎骨,第一頸椎,または前頸部の皮筋や骨格筋などに付着していた。これら3例の胸骨は幅広く扁平で,14-16個の胸骨片で形成されていた。胸部心臓逸所の症例では,胸骨の中央とその部の皮膚に径6cmの欠損があった。心膜は胸骨の欠損口縁に付着し,心臓は胸腔外に裸出していた。