職業リハビリテーション
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精神薄弱者に対する職業前訓練のあり方に関する一考察
泉 忠彦
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1988 年 2 巻 p. 27-32

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抄録
神奈川県総合リハビリテーションセンター職業前指導科では, 精神薄弱者更生施設七沢第二学園園生を対象に作業能力別グループによる指導訓練を実施してきた。今回, 現状の訓練を整理し, 今後の訓練の在り方を模索する目的で調査, 検討を行った。方法としては因子分析法を用い, 退所後の利用資源と訓練における評価の関連性等について考察した。
因子分析の結果, 作業場面での行動特性として「コミュニケーション」「協調性」「作業性」の3つの因子が抽出された。各因子特性と訓練後の方向性との関係については, 有意な差が認められた。また, 当科の評価のポイントが確認され, 現状の訓練の問題点を指摘した。今後の訓練は作業能力別訓練グループを充分活用し, 実社会の評価要素をより多く組み込み, 園生の問題点を把握し, 行動特性への心理的要因や社会生活面への取り組みを今まで以上に徹底することにより, 園生の社会復帰への援助を行うことが望まれる。
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© 日本職業リハビリテーション学会
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