職業リハビリテーション
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職業評価で重視される個人特性は何か
松為 信雄
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1989 年 3 巻 p. 77-85

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抄録
職業評価に際して必要となる多様な情報の中で, 評定者が重要と考える個人的諸特性の情報は何かを, 障害者用就職レディネス・チェックリスト (以下, ERCDという) の設問項目に限定して検討した。
評定者に, 職業紹介や進路指導を進める際に特に重要であると見なす条件の抽出を求めた結果, 「就業への意欲」の領域は, 障害の種類を問わずいずれも重視されるとともに, 評価区分が高くて就職の準備が整っていると見なされるほど重視された。他方で, その他の設問領域では, 重視される度合は障害の種類によって著しく異なるとともに, 評価区分が低くて就職の準備が整っていないと見なされるほど重視される傾向が認められた。
これらを基にして, ERCDの設問項目に関する概念構成の妥当性, 設問項目に評定者の主観的な重み付けを反映させるデータとしての可能性, 評定の諸条件についての評定者の階層構造性について考察した。
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© 日本職業リハビリテーション学会
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