職業リハビリテーション
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精神遅滞者及び精神障害者の求職面接訓練に関する研究
訓練・般化場面でのビデオモニタリングの効果
島田 博祐向後 礼子
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1995 年 8 巻 p. 8-14

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抄録
本研究では, 精神遅滞者及び精神障害者等の求職面接訓練に焦点を当て, スキル向上に関するビデオフィードバックとモニタリング手続きの組合せ効果 (ビデオモニタリングの効果) 及び訓練で習得された下位スキルの異なる状況における般化 (場面般化) に関する検討を行った。
対象者は, 17歳から32歳の精神遅滞者 (以下MR) 6名及び精神障害回復者を主とする他の障害者 (以下非MR) 5名の計11名であった。訓練により11名中9名で組合せ効果が認められ, 特にMR群に顕著であった。
場面般化に関しては, 面接訓練を通じて習得された下位スキルが状況の異なる般化場面においてもある程度定着すること, 非MR群ではMR群に比べ, 習得した下位スキルが維持される傾向にあること等が示唆された。
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© 日本職業リハビリテーション学会
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