2019 年 42 巻 1 号 p. 7-12
海洋生物飼育水中の窒素除去を目的として開発した硝化DHS槽と脱窒USB槽による処理水循環型システムにおいて, 硝化DHS槽に用いるスポンジ担体の種類を比較検討した。硝化DHS槽は飼育水中のアンモニア態窒素と亜硝酸態窒素をそれぞれ0.08 mg-N L-1, 0.05 mg-N L-1の低濃度に維持し, 無曝気で平均溶存酸素濃度6.17 mg L-1を飼育水中で維持可能であった。3種類のスポンジ担体を検討した結果, 最も目の細かいスポンジ担体を充填した硝化DHS槽が, 他2種のスポンジ担体と比較して約1.3倍硝化速度が速く, 汚泥濃度増殖も高かった。保持汚泥中の微生物群集解析の結果では, 最も目の粗いスポンジ担体においてアンモニア酸化古細菌および亜硝酸酸化細菌の存在割合が最も高くなった。