水環境学会誌
Online ISSN : 1881-3690
Print ISSN : 0916-8958
ISSN-L : 0916-8958
調査論文
諫早湾干拓調整池等における有機物特性に関する研究
陣野 宏宙浦 伸孝桑岡 莉帆橋本 京太郎植野 康成
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 42 巻 4 号 p. 177-184

詳細
抄録

諫早湾干拓調整池及びその流入河川等における有機物特性の把握を目的として, 有機物の分光学的特性 (紫外部吸光度, 三次元励起・蛍光スペクトル法) や化学的特性 (脂肪酸分析) の違いを利用した難分解性有機物等の特性把握及び起源推定に関する研究を実施した。その結果, 調整池やその流入河川等における溶存有機物は土壌由来のものが優位であることが示唆された。なお, 溶存態の難分解性有機物にはフミン物質, 易分解性有機物にはタンパク質が含まれていることが推察された。また, 懸濁有機物に関して, 調整池やその流入河川等において植物プランクトン由来の有機物は比較的易分解性であり, 陸上植物に由来する懸濁有機物は植物プランクトン由来の懸濁有機物より微生物分解されにくいことが示唆された。

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本水環境学会
前の記事
feedback
Top