市街地流出に関する先行研究モデルの検証と改良を目的に, 新たに入手した雨天時流出データを適用し実測値と比較した。モデルは地点, 降雨, 水文特性を表すパラメータによりCOD, SS, TN, TPの各降雨イベントの流量加重平均濃度 (EMC) を予測する回帰モデルであり, 適用の結果, 数倍の範囲で実測値を予測していることを示した。一方EMCの予測を, モデルを用いず既往の各降雨イベントのEMCの平均値と分散から行った場合, 50の降雨イベントの平均値であれば誤差率5割程度で推定可能だった。また, 3箇所の地点データを用いた地点による違いの検討では, 1箇所で先行研究平均との違いが見出された。そこで地点によるEMCの違いを知るために必要な降雨イベント回数を解析し, 2倍の違いであれば, 多くとも10回の測定で検出可能と考えられた。最後に, 線形混合モデルを用いた地点ごとの違いを含む修正モデルを提案した。