水環境学会誌
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技術論文
ポストキャリブレーション型網羅分析結果の解析支援システムの構築と化学物質流出事故発生時の模擬河川水試料からの流出物質推定
高梨 啓和山田 奈瑠実中島 常憲澤井 淳小久保 貴幸後藤 康之戸田 美沙鈴木 裕識新福 優太
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2023 年 46 巻 4 号 p. 85-91

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抄録

ポストキャリブレーション型の網羅分析結果の解析 (物質推定) を支援するWEBシステム (化学物質探索システム) を構築した。構築したシステムは, 36,436物質の名称, 法規制状況などを収録したデータベースと, NIST/EPA/NIH Mass Spectral Library (NIST2020) を用いて調査した7,086物質のマススペクトルと3,377物質の保持指標値を収録したデータベースを備えている。調査の結果, NIST2020に収録されている情報は, 生態毒性物質の情報が豊富だが, 化審法対象物質などの日本の法規制上重要な物質の情報は乏しいことが明らかになった。また, 30物質を添加して調製した模擬河川水試料をガスクロマトグラフ-質量分析計で網羅分析した結果を本システムで解析し, 添加した30物質を正しく物質推定できるか否か検証した結果, 添加した30物質をすべて正しく推定できた。

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© 2023 公益社団法人 日本水環境学会
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