水環境学会誌
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調査論文
大阪市平野川で発生するスカムの実態・要因に関する研究
大山 浩司大脇 哲生林 宏樹後藤 早苗武知 弘奈中井 亮
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2025 年 48 巻 p. 197-206

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抄録

大阪市の都市部を流れる平野川において, 降雨後に度々浮遊汚泥 (スカム) が発生し悪臭等の生活環境悪化の要因となっている。そこで今後の対策検討のため, 定点カメラを設置しスカムの発生状況を把握した。併せて降雨時における河川水質・底質調査並びに流速特性の解析を実施し, スカム発生要因の解明を試みた。その結果, 合流式下水道越流水 (CSO) の放流を伴う降雨後1から3日程度に発生することや, 主に発生する場所などが判明した。なお沈降したスカムが再度浮上する現象は確認されなかった。また平野川が潮汐の影響を強く受けるため河川水が滞留しやすく, 出水時に有機懸濁物が堆積しやすい河川の形状であることや, 底層の嫌気化により嫌気ガスが発生しやすい環境にあり, これらがスカム発生の要因と考えられた。また降雨のパターンにより, スカムの発生量や発生場所に一定の傾向があることが示唆された。

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