大阪市の都市部を流れる平野川において, 降雨後に度々浮遊汚泥 (スカム) が発生し悪臭等の生活環境悪化の要因となっている。そこで今後の対策検討のため, 定点カメラを設置しスカムの発生状況を把握した。併せて降雨時における河川水質・底質調査並びに流速特性の解析を実施し, スカム発生要因の解明を試みた。その結果, 合流式下水道越流水 (CSO) の放流を伴う降雨後1から3日程度に発生することや, 主に発生する場所などが判明した。なお沈降したスカムが再度浮上する現象は確認されなかった。また平野川が潮汐の影響を強く受けるため河川水が滞留しやすく, 出水時に有機懸濁物が堆積しやすい河川の形状であることや, 底層の嫌気化により嫌気ガスが発生しやすい環境にあり, これらがスカム発生の要因と考えられた。また降雨のパターンにより, スカムの発生量や発生場所に一定の傾向があることが示唆された。