抄録
制限曝気式回分活性汚泥法による豚舎汚水中の窒素・リンの除去について検討した。投入汚水の水質はBOD:T-N:PO4-P=100:33:4であった。試験はBOD容積負荷0.25および0.50kg・m-3・d-1について,従来法である無制限曝気区(NLAP),汚水投入後曝気を13時間および8時間制限する制限曝気区(LAP-13およびLAP-8)の3つの区の処理効果を比較検討した。LAPのBODとTOCの処理効果はNLAPと同様に良好で,試験区間で差異はなかった。窒素の除去率は,BOD容積負荷0.50kg・m-3・d-1の場合,NLAPが19.2%であるのに対しLAP-13では52.4%,LAP-8では53.9%と高かった。1日の処理過程における各種成分の変化を経時的に測定した結果,LAP-13は幾分曝気不足と考えられる。また,窒素の除去率を向上させるためには,硝酸化成を効率よく進行させることが必要と考えられる。