水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
回転濾過筒を用いた排水の固液分離に関する研究
貫上 佳則本多 淳裕西谷 道暢
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1990 年 13 巻 1 号 p. 39-47,27

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抄録
本研究では, ドラムタイプの微細スクリーンによる排水の固液分離において, 駆動装置が不必要なブラシを用いた目詰まり防止方法, 分離汚泥の濃縮方法, およびスクリーンの固液分離特性について実験的に検討した。実験の結果, 目開き100μmのウェッジワイヤーを用いた濾過筒が本処理法に適切であることがわかった。また, ブラシを用いた目詰まり防止を行い, 100μm濾過筒の場合, メンテナンスフリーで6ヵ月間継続して運転が可能になり, SS除去率が13~47% (平均30%), BOD除去率が4~41% (平均22%) であった。発生する濾滓は, 数cmの塊状になり, スクリーンから自動的に排出された。含水率が86.5~92.5%とかなり低い値であった。さらに, 各々の濾過筒の処理可能水量の算定式を提示し, 最初沈殿池を用いた場合と比較した。
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© 社団法人日本水環境学会
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