水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
粒状活性炭流動床型嫌気性反応器による石炭ガス化廃水の処理特性のモデル化に関する研究
津野 洋マクラム スイダン
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1990 年 13 巻 8 号 p. 515-524,498

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抄録
粒状活性炭流動床型嫌気性反応器は,生物学的分解可能な有機物のみならず高濃度の生物分解阻害有機物や難分解性有機物を含む廃水を処理するために開発途上にある。この反応器による石炭ガス化実廃水の処理機構のより良い知見を得,その際の設計操作用因子の検討に資するために,活性炭吸着および付着微生物による分解の両機構を組み込んだ簡単な数理モデルを提示した。この簡単なモデルにより,廃水の希釈度,GAC取り替え速度,流入水COD負荷および滞留時間のような操作用因子の種々の条件下で行われた実験での放流水中溶解性COD濃度,GAC媒体単位量当りのCOD吸着量および一日当りのメタン生成量の時間的変化を良くシミュレートし得ることが示された。そして,各操作条件における各状態変数間の定性的および定量的関係や卓越する機構についての有用な知見が示された。
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© 社団法人日本水環境学会
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