水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
汽水湖中海底質中の重金属および有機物の分布特性
近藤 邦男清家 泰伊達 善夫
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1986 年 9 巻 4 号 p. 215-224

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抄録
汽水湖中海底質中の重金属および有機物の分布の特性を知るために,60地点を選定し調査を行なった。
その結果,有機物指標となる項目は中海の内最も水質の汚濁化の進んだ米子湾の最奥部,米子湾出口付近に高い値が観察された。
また,重金属のうちPb,Zn,CrおよびCo等は都市下水の流入の影響を受ける地点の値が高いことが判った。
T-Pは松江市および米子市からの都市下水が日本海に流出する水の経路に沿って高い値が観察された。Mnは中海の主湖盆に高い値が観察された。
さらに,底質分析データを主成分分析法により解析した結果を用いて,中海を底質環境からみて7つのグループに分類した。
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© 社団法人日本水環境学会
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