廃棄物学会論文誌
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論文
触媒燃焼を応用した小型廃棄物焼却装置に関する研究
保坂 正人鈴木 次郎宮田 真理
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1993 年 4 巻 1 号 p. 1-9

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抄録
触媒燃焼を応用した小型廃棄物焼却装置に関する研究を行った。
廃棄物処理は現代社会において, ますます大きな社会問題になっている。とくに医療廃棄物による感染の問題解決が強く要望されている。そこで筆者らはこの問題を解決するために, 廃棄物を発生場所で迅速に処理することにより解決できると考え, 廃棄物を衛生的に処理する小型焼却装置に関する研究を行った。廃棄物の熱分解が進んでいく過程で, 分解ガス濃度が広範囲な値となるために, 燃焼方式としては触媒燃焼と火炎燃焼の併用が適していることがわかった。触媒の活性温度と試料の熱分解温度がほぼ一致しており, 試料の熱分解により発生した物質が気相状態を維持することが, 触媒反応そのものを支配することがわかった。本装置により厨芥1kgの焼却実験を行ったところ, 排ガス中に含まれる有害成分は微量であり, 非常に良好な燃焼特性が得られた。
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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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