廃棄物学会論文誌
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小型合併処理浄化槽の清掃汚泥の発生量とその性状
小川 雄比古田所 正晴大野 茂
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1995 年 6 巻 6 号 p. 252-258

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抄録

生活排水処理対策の一環として, 小型合併処理浄化槽の普及が精力的に進められている。しかし, 新しい方式のため, この装置から排出される清掃汚泥の量的, 質的性状はほとんど明らかにされていない。
そこで, し尿処理施設における浄化槽汚泥処理の一環として, 小型合併処理浄化槽清掃汚泥の排出量や性状を調査したところ, つぎのことが明らかとなった。引抜き汚泥量は処理対象人員1人1年あたり約0.84m3であり, TSは22, 000mg/l, BOD6, 000mg/lであった。排出量は従来のものに比べて1~2.5倍であり, 濃度は単独処理浄化槽汚泥と従来の中・大規模合併処理浄化槽汚泥の中間の値であった。また, し尿に対する濃度比は30-70%で, 固形物が多く, 有機物が少ない特徴があった。これらの結果から, 早急に浄化槽汚泥の処理技術を開発する必要性が示唆された。

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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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