廃棄物学会論文誌
Online ISSN : 1883-163X
Print ISSN : 1883-1648
ISSN-L : 1883-1648
論文
都市ごみ破砕選別施設における破砕選別残渣の特性に関する研究
関戸 知雄田中 信壽松藤 敏彦松尾 孝之
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 8 巻 5 号 p. 190-199

詳細
抄録
都市ごみ破砕選別施設において有価物回収後に発生する不燃残渣や可燃残渣などを, 5つの施設から採取し, それらの物理組成や強熱減量などを測定した。埋立処分される不燃残渣の強熱減量は, 粗大ごみの破砕選別の不燃残渣で約50%, 不燃ごみの不燃残渣で約20%であることがわかった。このように, 不燃残渣の性状は主として搬入ごみ種の影響を強く受けることがわかった。さらに, 手選別で分類して物理組成を求めることが難しい5.6mm以下の小粒径物について, 木, プラスチック, 紙, 金属, その他不燃物の5種類に分類する方法を提案し, 不燃残渣全体の物理組成を把握した。これによって, 破砕選別施設における組成別の物質収支を推定することができた。
著者関連情報
© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top