抄録
生分解性プラスチックの一つであるポリプロピオラクトン (PPL) のコンポスト化過程における分解性を実験室規模のコンポスト化装置を用いて評価した。PPLは微生物の作用によって完全分解されると炭酸ガスと水にまで分解されるので, コンポスト原料にPPLを添加したものと添加しないものの二通りの実験を行い, 両者の炭酸ガス発生量の差からPPLの分解率を求めた。PPL添加の有無でコンポスト化後半における炭酸ガスの発生に顕著な差がみられ, PPLの分解はコンポスト化後半におこることがわかった。コンポスト原料としてドッグフードを用いたときには, コンポスト化温度が40~50℃のときにPPLの分解は顕著におこったが, 60℃のときには分解量が少なかった。50℃では8日間のコンポスト化で約37%のPPLが分解された。なお, PPLの分解率はコンポスト化温度のみならず用いる種菌の種類の違いによらても差を生じた。
また, コンポスト原料として生ごみを用いた場合, PPLは19日間で約40%分解された。