抄録
札幌プラスチックリサイク(株)は容器包装リサイクル法完全施行に合わせ平成12年度からPETボトルを除くプラスチック製容器包装一般廃棄物(廃プラ)の油化を開始し7年目を迎えている。平成17年度は北海道内等37自治体から合計11,663tの廃プラを引取り、年間設備利用率は79%(設備容量14,800t/年)、再生した油7300KL(6130t)は石油化学原料、地域冷暖房会社、製紙会社、リサイクル会社及び自家燃料でリサイクルしている。このうち自家燃料は再生した油の80%を占めており廃プラ溶融・脱塩素→熱分解→油再生の油化プロセスで必要とする熱及び電気エネルギーに変換し使用している。電気エネルギーはディーゼル発電設備で所内電力の78%を賄っている。本報では廃プラ再生油を燃料とした常用ディーゼル発電設備の長期運転実績と課題について報告する。