抄録
廃プラスチック類のリサイクルを促進するためには、高炉原料・RPF 化などの産業用燃料や廃棄物発電燃料としての利用など、幅広いリサイクルを展開していくことが必要であり、そのためには排出元である事業所での分別の徹底が重要である。
東京都内においても、廃プラスチック類を「きれいなプラスチック」と「その他プラスチック」に分別し「きれいなプラスチック」をRPF 化する取り組みが開始されており、都内の高層オフィスビルでの廃プラスチック分別事例について廃棄物組成調査を行った結果、以下のことがわかった。
(1)「きれいなプラスチック」は、排出量としては「きれいなプラスチック」ごみよりも「その他プラスチック」ごみに多く含まれており、「きれいなプラスチック」ごみとして資源化されている量は1,154kg であり、「きれいなプラスチック」合計量6,323kg の18.2%であった。
(2)プラスチックごみの合計量(34,941 kg)に占める「きれいなプラスチック」合計量(6,323kg)の割合は18.1%であった。