抄録
カドミウム(Cd)と鉛(Pb)のSFAを通じCdとPbの用途が二次電池(ニカド電池・鉛蓄電池)に集中し、これらの二次電池が物質フローにおいて大きな割合を占めており、これらの二次電池の適正な管理が環境リスクの低減の観点から不可欠と考えられた。
本研究では、今後の二次電池の循環システム構築に向けたフロー推定の為、小形二次電池を内蔵する代表的な3種の小型家電製品を対象とし、小形二次電池の廃棄行動等についてのアンケート調査を行った。
その結果、小形二次電池の取り外し行動を行う人の割合では製品による大きな違い見られなかったが、取り外し可能率は製品により異なり、製品によっては取り外しやすさを向上させる必要性があることが示唆された。また、小形二次電池の回収箱の存在の認識と取り外した後の処分方法の関係や、回収率向上の為に必要だと思うことについての回答から、適正な回収の為の啓発が必要だと考えられた。