廃棄物学会研究発表会講演論文集
第19回廃棄物学会研究発表会
セッションID: A1-7
会議情報

A1 ごみフロー解析/ごみ性状
砂状の建設混合廃棄物破砕選別残さに含まれる熱しゃく減量の由来
*朝倉 宏渡辺 洋一山田 正人小野 雄策井上 雄三
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

砂状の建設混合廃棄物破砕選別残さを対象に,基礎的な性状の把握をもとに,熱しゃく減量(以下,IL)の由来を考察し,IL削減のための対象成分を明らかにし,同時にILの基準値としての妥当性を議論した。(1)多くの破砕選別残さはILが5 %以上であり,原則として埋立先は管理型最終処分場である,(2)重液選別の結果,浮上物:2 %程度が木および0.1 %未満がプラスチック,沈下物:8~13 %程度が有機物(紙として0.45 %)と結晶水の合計であり,これらの総計がILと推測された,(3)沈下物のILのほとんどはモルタルが有する結晶水の脱水によるものと考えられた。以上から,処理残さのILはその大部分が結晶水であり,主要な有機物である木を除去しても,ILを5 %以下にすることができない。

著者関連情報
© 2008 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top