NPOLS研では、国際協力と国際貢献を目的として、韓国の首都圏埋立公社(SLC)と共同で最終処分場の埋立廃棄物に関する研究を実施している。研究テーマは、廃棄物最終処分場における、埋立廃棄物からのメタンガス回収と早期安定化のための、嫌気・好気切替型最終処分場に関する研究である。この共同研究によって、埋立廃棄物からメタンガスを効率的に発生させて発電用エネルギーとして回収するとともに、埋立廃棄物からの有機成分の分解や重金属等の洗出しを促進して早期に安定化する具体的な埋立管理方法を考案する。今回の発表では、埋立廃棄物層の雰囲気が嫌気あるいは好気状態となる期間を変化させたり、水質や量を変えて埋立廃棄物に散水したりすることで、メタンガス発生と安定化に最適な埋立条件を解明するためのカラム実験の経過報告として、実験概要と開始初期の各種分析データの結果および考察を述べる。