抄録
世界の各国にあっては通常都市ごみと共に発生量が多いものは石炭灰である。中でも日本が関係強化を図りたい東アジア諸国での石炭灰の有効利用が、地球全体の持続可能な発展のために不可欠である。そこで本報告では各国の発生状況を調査すると共に、各国の石炭灰フライアッシュを入手して、石炭灰有効利用の基礎データを提供したい。東アジア各国では統計が未整備の国が多く,今なお灰発生量すら調査段階にある。韓国,フィリピンといった石炭非多産国のみならず,中国などの石炭大生産国でも最近石炭の輸入量が増加しており,それらの国々で日本同様の灰品質の多様化が進展するものと予想されている。