41 巻 (2005) 2 号 p. 93-101
下水の二次処理水の高度処理技術として、浸透流れ方式による人工ヨシ湿地を創出するための植栽基盤、栄養塩除去能力および最適な水面積負荷について検討を行った。
空隙率の異なる砂、礫および網状担体をヨシの植栽基盤として用いた場合を比較したところ、砂および礫ではヨシの生育状況が良好であり、高い栄養塩除去能を有することがわかった。砂系での最大の除去速度は、DTNで5.5g・m-2・day-1、DTPで0.5g・m-2・day-1であり、これは限界水面積負荷である0.38m3・m-2・day-1において得られた。一方、礫系では水面積負荷0.60m3・m-2・day-1において、DTN除去速度6.6g・m-2・day-1、DTP除去速度1.1g・m-2・day-1が得られ、高い水面積負荷でも良好な処理水質が維持されることがわかった。砂系は、特に処理水質に優れ、処理性能の季節変動が少ないのに対し、礫系では処理水量の確保に有効であり、処理目標に応じた植栽基盤の選定が重要であることが示された。