抄録
豚糞尿搾汁液の嫌気性処理試験は、ピリジニウム基を持つ不織布担体を充填した固定床型リアクターを用いて37℃で行った。豚糞および豚尿を体積比1:1で混合し、ふるい(目:2.8 mm)でろ過して豚糞尿搾汁液を得た。豚糞尿搾汁液は有機物濃度が高かったので、無希釈および2倍希釈した後、中温嫌気性処理試験に供した。馴養終了後、有機物負荷を2g VTS /l/d から段階的に18g VTS/l/d まで上げた。希釈しない搾汁液で最大VTS負荷15.0 g/l/dを達成することができた。この時の水理学的滞留時間は3.2日で、VSS分解率は42%、メタン含量は58%、バイオガス発生量は460 ml/g VTS addedであった。中温嫌気性消化試験では、有機物濃度が高いにもかかわらず希釈しない方が処理性能において優れていることが分かった。