抄録
6種類の乳酸生成細菌を、環境浄化剤えひめAIおよび、大阪湾の底泥(ヘドロ)を嫌気発酵して熟成させた熟成ヘドロから分離した。これらの細菌の中で、大阪湾の熟成ヘドロから単離したOb株が、4週間の処理でもっとも強いヘドロのCOD除去活性(30.4%)を示した。えひめAIから単離した、もっとも強い乳酸生成活性を示すAa株は13.4%のCOD除去活性しか示さなかった。高い乳酸生成活性を示す菌が、必ずしも高いCOD除去活性を示すとは限らなかった。Ob株は遺伝子解析よりPaenibacillus motobuensisと同定された。