日本水処理生物学会誌
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乳酸生成細菌による河口に蓄積した底泥の化学的酸素要求量の減少
奥畑 博史宮坂 均三浦 丈昌森川 博代佐々木 健
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2012 年 48 巻 2 号 p. 73-79

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抄録
6種類の乳酸生成細菌を、環境浄化剤えひめAIおよび、大阪湾の底泥(ヘドロ)を嫌気発酵して熟成させた熟成ヘドロから分離した。これらの細菌の中で、大阪湾の熟成ヘドロから単離したOb株が、4週間の処理でもっとも強いヘドロのCOD除去活性(30.4%)を示した。えひめAIから単離した、もっとも強い乳酸生成活性を示すAa株は13.4%のCOD除去活性しか示さなかった。高い乳酸生成活性を示す菌が、必ずしも高いCOD除去活性を示すとは限らなかった。Ob株は遺伝子解析よりPaenibacillus motobuensisと同定された。
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© 2012 日本水処理生物学会
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