日本水処理生物学会誌
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Pseudomonas stutzeri NT-Iをバイオーグメンテーションしたパイロットスケールのグラニュール汚泥式および揺動床式バイオリアクターによるセレン精錬工場廃水の生物処理
惣田 訓高橋 久光鏡 つばさ三宅 將貴野田口 恵美清 和成岩崎 信男池 道彦
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2012 年 48 巻 2 号 p. 63-71

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抄録
金属精錬工場廃水からセレンを除去するため、セレン酸および亜セレン酸還元菌を用いた新規生物処理プロセスを開発した。細菌が、これらのオキソアニオン態のセレンを元素態セレンに還元することは、解毒作用の役割を持っている。まず、2つのパイロットスケール(各256 l)の嫌気バイオリアクターを構築した。リアクターAには、UASBリアクターから採取したグラニュール汚泥を植種した。リアクターBには、アクリル製の担体を設置し、下水汚泥の消化槽から採取した浮遊汚泥を植種した。しかしながら、これらの嫌気リアクターは、セレンの除去に失敗してしまった。そこで、好気性のセレン還元菌Pseudomonas stutzeri NT-Iをリアクターにバイオオーグメンテーションした。亜セレン酸含有廃水に対しては、グラニュール汚泥とP. stutzeri NT-Iが共存するリアクターAは、65 mg l-1のセレンの95%をわずか2日で除去した。アクリル担体にP. stutzeri NT-Iを植種したリアクターBは、5日間で98%のセレンを除去した。セレン酸含有廃水に対しては、リアクターAは30 mg l-1のセレンを7日間でわずか54%しか除去しなかった。また、リアクターBは、わずか3日で90%以上のセレンを除去することができた。元素態セレンは不溶性であるため、容易に水相から除去でき、両リアクターはその蓄積によって深い赤色を示した。
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© 2012 日本水処理生物学会
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