二次処理水中のBOD、全窒素(TN)、および全リン(TP)を削減する段階的高度処理法(実験系)と標準活性汚泥法(対照系)の両方を14か月間比較した。
処理性能はスチューデントのt検定により評価した。その結果、実験系のBOD、TN、TPは段階的高度処理の目標水質を満たし、対照系と比べて大幅に低減した。次に、衛生微生物(大腸菌群、大腸菌、糞便性連鎖球菌、腸球菌)の除去効率を比較した。実験系の微生物濃度と除去率は、対照系と比べて大幅に減少および改善した。特に、大腸菌群数は、消毒処理前に排水基準(≤3,000CFU/mL)を満たした。ピアソンの積率相関分析と階層的変数クラスター分析の結果、二次処理過程における衛生微生物の除去率は、MLSS、A-SRT、送風倍率、汚泥日令、DO、および活性汚泥生物相との相関が高いことがわかった。これらの結果から、段階的高度処理法で衛生微生物の除去率を向上させるための操作項目を明らかにした。