日本水処理生物学会誌
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二相式嫌気性消化法による家庭廃棄物からのメタン回収
シミュレーションによる検討
岩堀 恵祐増田 直人藤田 正憲
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1993 年 29 巻 2 号 p. 21-30

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抄録
本研究では、日常生活に伴って排出される家庭からの廃棄物に着目し、代表的な住宅地域における原単位を調査するとともに、嫌気性消化法を用いた家庭廃棄物からのメタン回収の可能性をシミュレーションにより検討したところ、次の知見が得られた。
(1) 住宅地域では、一般ごみの約80%に相当する家庭廃棄物 (1日1人当り約440g) が排出され、その80~90%が厨芥類と紙類であることが判った。
(2) 住宅1000戸 (1戸当り3.3人) を対象とした場合には、家庭廃棄物の搾汁液量は約1.61m3/日と試算されたので、二相式嫌気性消化法による設計諸元を特定した。
(3) 二相式嫌気性消化法によるシミュレーションから、メタンガス発生量は理論発生量の約90%まで可能であることが示唆された。
(4) 発生メタンガスの熱収支を検討したところ、外気温28.0℃では発生メタンガス量の55.6%を別途利用可能であるが、外気温16.2℃では必要発熱量の83.8%しかまかなうことができず、また外気温19.2℃以下では余剰メタンガスが発生しないことが示された。
(5) ガス発電システムを併用することにより、家庭廃棄物から得られたメタンガスをローカルエネルギー源として活用するための可能性を考察した。
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