日本水処理生物学会誌
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清浄河川 (高見川) と汚濁河川 (佐保川) における付着珪藻群集と有機汚濁指数DAlpoの季節変化
肥塚 利江渡辺 仁治
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1995 年 31 巻 2 号 p. 89-98

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抄録
1) 清浄な河川、高見川においては、多様な付着様式を持つ珪藻が存在するが、春季から夏季におこる剥離と他の藻類 (Homoeothrix janthina等の藍藻) との関係により、夏季から秋季に形成されたAchnanthes japonica群集が冬季にいたるまで保存される。しかし、冬季において、何らかの原因で剥離がおこる場合は、その限りではなく、直立伸長型の大型の種の優占度が高くなる。
2) 汚濁した河川、佐保川においては、出現する珪藻は、ほとんど滑走型のものであり、その組成は、剥離現象や珪藻以外の付着物の影響をあまり受けず、他の物理化学的要因 (水質等) により影響される事が多いと考えられる。
3) 珪藻による有機汚濁指数DAIpoは、清浄な河川、高見川においては、年間を通して高い値ではぼ一定であった。しかし、冬季に剥離が起こる場合、若干低い値となる可能性もあった。また、汚濁した河川、佐保川においては、冬季に高く、夏季に低くなる傾向が顕著であった。
藻類を用いた水質判定においては、夏の汚濁度は冬よりも大きいと判定され、その傾向は、自然河川の方が汚濁の進んだ都市河川より顕著であるといわれてきた4) 。しかし、今回のDAIpoを用いた判定結果では、この傾向は、汚濁河川の方に顕著であって自然河川では認められず、逆に冬に汚濁度が大きくなるように判定される可能性もあった。墨田5) は、北陸のいくつかの河川においてDAIpoの季節変化を調査した結果、夏に汚濁が進んだように判定されることもあれば、季節により変わらないこともあり、冬に汚濁が進んだように判定されることもあったことを報告している。本研究の結果より、珪藻組成は、どのような付着様式を持った藻類が出現し得るかにより、季節変化のパターンが変わることが示唆された。墨田のいう3パターンの季節変化は、このことに影響を受けている可能性もあり、今後の研究が必要であろう。
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