90年半ば以降情報技術(IT)は急速に社会インフラを変革させており,産業プロセス監視分野においてもITを活用した新たな操業形態への変革が始まっている。DCSはプラントを安定操業するための重要な運転データを保有している。ITによるDCSのオープン化によって,他システム・他設備そして工場全体との接続が容易にしかも低コストで実現できるため,プラント運転データの活用ができるようになり,工場各部門間の情報連携が可能となってきた。
情報連携による工場各部門の操業形態の有るべき姿と各部門における操業支援システムの展開及び各種操業支援システムでのモバイル端末の使用例について紹介する。また,現場操業支援システムの一つであるモバイルDCSについて現状当社が提供するシステムと将来リモート操作機能を付加するにあたって,解決すべき課題と解決手段について説明を行う。