2005 年 59 巻 5 号 p. 620-626
2003年4月に施工された改正省エネ法において高圧配電用変圧器が特定機器制度対象機器 (トップランナー変圧器) に指定され, 省エネ・地球環境保護の観点から, 従来機種 (現行JIS品) に比べ40%高効率を基準としたトップランナー変圧器の導入が求められることとなった。
筆者らは来るトップランナー変圧器の目標年度に向け, 省エネ, 地球環境にやさしい変圧器を目指し特定機器対象全機種の製品化に努めている。本報では, 変圧器の省エネルギー化 (低損失技術) について述べると共に, 従来のスーパー高効率変圧器の欠点の1つであった大型化を克服した新しい変圧器の概要について報告する。