紙パ技協誌
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総説・資料
RCS社製ロール包装&搬送システムの紹介
芝木 雅史
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キーワード: O7包装, O0その他
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2005 年 59 巻 9 号 p. 1346-1352

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抄録

RCS社はスイスに本拠を持ち, ロール包装, ロール搬送設備の設計, エンジニアリングに特化した会社で, その前身会社の実績を含めて全世界で約460ものシステムを納入している。今日, ロール包装, ロール搬送に対する要求は汚れ, 破れ, 湿気などからの保護のみならず, 低コスト, 環境性, ロールの外観など多様化しつつある。RCS社はそれらの要求に応えるべく長年に渡って, ロール包装, 搬送設備の技術やノウハウを培い, 現在も改良, 改善を続けている。
RCSシステムの最大の特徴は最大で時間当り180ロールもの処理が可能なことである (全幅一括包装システム)。また処理能力により5つのシステムに分かれており顧客の要望により自動化の範囲の設定が可能なシステムと完全自動化運転のシステムに分かれている。完全自動化の際, オペレーターは包装, 搬送作業には携わらず, 接着剤やインクなど消費財の補給, システムの監視などを行うのみで, 1シフト1人でも可能であり大幅な人員削減が期待できる。ここではそれらを含めたRCSの包装システム, 搬送システム, 機械システムなどを中心に紹介する。

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© 2005 紙パルプ技術協会
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